ココロコネクト 庵田定夏 原作 CUTEG 漫画

ココロコネクト
原作:庵田定夏
漫画:CUTEG
キャラクター原案:白身魚
掲載:ファミ通コミッククリア
期間:2010-2013
巻数:全5巻
評価:★★★☆☆
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庵田定夏・原作、白身魚・キャラクター原案、CUTEG・作画の『ココロコネクト』は、ファミ通コミッククリアで2010年から2013年まで連載していた、奇妙で理不尽な設定の青春ドラマ。全5巻。

男子2人、女子3人から成る文化研究部の部員の人格が突然入れ替わる、ある瞬間の欲望を抑えきれなくなってしまう、という極端な状況の中で、互いの本心やコンプレックスに触れ、支え合い傷つけあいながら成長していく様が描かれる。


導入

ヒトランダム編

自由な校風の進学校・市立山星高校の文化研究部には、5人の研究部員が所属していた。

プロレス研究会を立ち上げようとした八重樫太一、特に入りたい部活がなかったので先生に任せてしまった部長・永瀬伊織、パソコン部に入ろうとしたものの問題を起こし文化研究部員となった副部長・稲葉姫子、可愛いものが好きでファンシー部を作ろうとしたが挫折した桐山唯、遊びサークル部を作ろうとしてこれまた挫折した青木義文、つまり文化研究部は、部活所属が必須の山星高校で、部活にあぶれたものを寄せ集めた部であった。

そんなバラバラな方向性を持った5人だったが、まとめ役の稲葉の奮闘により部としても滞りなく活動を行っていた。

そんなある日の放課後、太一が部室に来ると、そこにはまだ稲葉しか居なかった。

太一は、次の「分研新聞」のネタは、用意したのか?
と聞く稲葉に、すぐさま太一は、
ああ、俺は分量に合わせて、編集するだけだ
ちなみにタイトルは、「ブレーンバスターの落とし方に見るプロレス史」だ…
と喋り倒すが、稲葉に軽く一蹴され「聞きたくない」とまで言われたその時、伊織が部室に入ってくる。

男子の目など気にせず、ソファに横になる伊織に稲葉は再び聞く。
ところで永瀬の次のネタは何なんだ?
伊織はそれに対し、エロネタに挑戦する、そして稲葉のエロい写真を撮ると言い出す。

それに抵抗した稲葉は、
つーか伊織の方が、美少女なんだから、お前が写真撮られたら?
とそれを伊織にふる。

そんな女子2人の話を黙って聞いていた太一に、伊織は聞く。
太一はわたしと稲葉ん、どっちに脱いで欲しいの?

そんな質問にあたふたしていた太一だったが、そのとき唯と青木が部室に入ってくる。青ざめた2人に「…どうしてたんだよ」と聞く太一。

それに青木は、
オレ達昨日の夜…
魂が入れ替わっていたんだ!
と答えるのであった…。


キズランダム編

人格の入れ替わりが終わって三週間後、文化研究部はいつも通りの日常に戻っていた。

その日は日直の雑用で唯と青木が部活に遅れるという話だったので、部室には太一と稲葉の2人だけだった。

ちょっとした会話のあと、稲葉は「分研新聞」の作業を、太一は勉強をと、それぞれの作業をしようとしていたその時、稲葉が突然服を脱ぎだす。

思わず太一は
お前なんでいきなり服脱いでるんだよ!
寒いだろ、部室だぞ、俺もいるぞ!?
と叫ぶが、それを聞く様子もなく稲葉は服を脱ぎ続ける。

ブラウスを脱いだところで、稲葉は太一に近づき言う。
…お前も早く脱げよ

そんな稲葉に抵抗していた太一だったが、ブラウスを脱いだ稲葉と抱き合う形で椅子から床に倒れてしまう。

そこに唯と青木が部室に入ってくる。「離れなさい」と言う唯に、正気に戻った様子の稲葉は青ざめた様子で黙りこくったまま、服を着け始めたのだった。

一息着いた後、「どういうことなのよ?」と聞く唯に、太一もどう言ったらいいかわからず、稲葉も黙ったまま。

それを見た唯は激高し
さっさといいなさいっっっっ!!
と手刀で机をたたき割ってしまうのであった…。

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