GREEN WORLDZ 作者:大沢祐輔 掲載:マンガボックス 期間:2014-2016 巻数:全8巻 評価:★★★☆☆ Amazonで詳細を見る |
終末的な状況の中で、主人公は幼馴染が生きていると信じてモンスターとの戦いに赴いていく。そして、勇気ある人々と手を取り合い協力してモンスターとの戦いを生き残っていく。というように進行する物語。
あらすじ
転校した幼なじみ・ユイに会いに行こうとしていたアキラは、突然の地下鉄の機能停止に見舞われる。完全な暗闇と化した地下を抜けたアキラが見たものは、鬱蒼とした植物に覆われた東京の街だった。そこでアキラは、巨大な食虫植物に襲われ虐殺されていく人々、生気を奪われ干からびた人々の塊を目にする。地上を支配されたアキラ達は、植物の手の届かない地下に逃げ込むしか生きる道はなかった。
あらすじ(「傷」編)
地下の護国寺駅に逃げ込んだアキラ達は、池袋駅から配給される食料で飢えを凌いでいた。しかしある日を境に、池袋からの配給がぱったり途絶える。そこで、アキラを含めた一部の人々は、池袋の様子を確認することに決める。地下鉄をたどり池袋に到着したアキラ達は、その様子がおかしいことに気づく。食料は残されているにも関わらず、誰もいないのだ。
謎は残ったものの、食料を皆に届けるためアキラ達は池袋駅を後にする。しかしその道中、アキラ達は巨大な化物に出くわしてしまう。それは、人間達に安全な場所はどこにもないことを示していた。
そのアキラ達を助けたのは、額に大きな傷のあるイワトビと名乗る男だった。尋常ではない運動能力と、チェンソーのような巨大な武器を手にした彼には、たくさんの謎があった。しかし、共に戦うことを決めたアキラ達は、武器があるという秋葉原に向かう…。
あらすじ(ユイ編)
東京練馬の駅では、人々は協力し合い生活していた。アキラの幼なじみ・ユイをリーダーとして。それには理由があった。ユイには植物の化物の成長点を見抜き、死に至らしめる不思議な能力があったのだ。
しかしその共同体では、感染症が蔓延する事態に陥っていた。人々を死に追いやり、時には化物にしてしまう感染症に。
為す術がない感染症だったが、ある事件で出会った男が感染症についての情報を共同体にもたらす。そして感染症を治す鍵は、練馬から20キロ離れた巨大樹にあると言うのだ。
感染症で両親を亡くしたユイは、人々を残していくのをためらいつつも、その男と共に巨大樹へ向かうことを決める…。
感想
正直、この系統の話は食傷気味であるし、主人公の発言があまりに英雄気取りで見てらんない部分もある。さらに言うと、格好いいことばかり言ってる主人公が強力な助っ人的キャラクターの出現に対し「この人の力を利用すれば・・・」と考える部分があり、何か不自然さというかいびつさを感じた。
しかし、これが主人公の奇っ怪な人間性に対する伏線、みたいな感じだったら本作品も興味深いものになるかもしれないと思う。
また『寄生獣』っぽいクリーチャーなどが気になることもあるが、伏線も色々貼られており、謎もたくさんあったりで楽しめるかと思う。