恋は光 作者:秋★枝 掲載:ウルトラジャンプ 期間:2013- 巻数:既刊5巻 評価:★★★★☆ Amazonで詳細を見る |
冴えない男と美人3人による4角関係の話。そんなバカなと思うかもしれないが、女性3人が極めて利口で個性的なため、自身を分析し尽くし身の丈に合った言動をするこんな男に、こういう女は惹かれるかもというしれない、という何とも言えない納得感がある。
また本作は、心理描写というか分析的思考の描写が極めて多く、お互いを分析し合いながら関係性を発展させていく。しかしそれは、嫌な印象を持つようなものではけっしてなく極めて客観的だ。
というような理性的な4人の不思議なラブコメディーである。
あらすじ
男子大学生の西条は、恋をしている女性がキラキラして見えるという能力があった。しかし、自分に向けて光って見えたことは一度もなく、この能力について相談できるのも、気心の知れた女友達・北代(きたしろ)ぐらいだった。ある日の講義に、西条は隣の女性が本を読んでいるのを見て声をかける。それは西条が本ばかり読んでいる人間ゆえのことだったが、その本が面白くはないと言うにも関わらず、
恋というものを、知りたくてと本を読み続ける彼女に、西条は惚れてしまう。
北代に相談すると彼女は東雲(しののめ)という名で、携帯も持たずテレビも見ない変わり者だという。しかしすぐに、
美人だし、望みなくね?と言われてしまう西条だったが、なんとか友達になりたいと食い下がり、北代に紹介してもらえることになる。
そして、東雲を連れてきた北代と西条の3人で向かい合った場で、西条は東雲に言う
交換日記をしませんか?と。それは、西条が東雲と仲良くなるために考えた方法だったが、好奇心を刺激された東雲はそれを承諾する・・・。
交換日記を始めて東雲は西條に言う、書くことを考えるのが楽しい、誘ってくださってありがとうと。
はたから見ればそれは極めていい雰囲気だったが、西条は暗かった。それは彼女が光を発しないからだ。
それを見かねた北代が、映画のチケットがあるからと、西条に東雲とのデートを勧める。東雲はデートの誘いを快く承諾し、当日のデートも2人に合った楽しい時を過ごし、全てがうまくいっていた。しかし、東雲は光らなかった。
ある日、北代と東雲は2人でランチを共にする。そこで東雲は北代に尋ねる。
北代さんは、西条さんをお好きなのでは?思わず食べていた唐揚げを吹き出してしまう北代だったが、それには答えず北代は今夜飲みに行こうと東雲に提案するのだった・・・。
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