高台家の人々 作者:森本梢子 掲載:YOU 期間:2012- 巻数:既刊5巻 評価:★★★★☆ Amazonで詳細を見る |
何かとコミカルでファンタジーな妄想を始める平野木絵に、読心能力があるがゆえに他人と距離を取ってきた高台光正が惹かれていくところから始まる、高台家の物語。
物語は、同様に心が読める光正の妹・茂子、弟の和正と広がり、それぞれがその能力に苦しみながらも、心穏やかな人々と関係し、成長していく模様が描かれていく。
あらすじ
妄想癖のある地味目の独身OL・平野木絵は、風邪から復帰した5日ぶりの会社で、そのいつもと違う空気に気付く。それは、ニューヨーク支社の高台光正が転勤してきたことを理由としていた。名門・高台家の長男で容姿が良く、高学歴で独身。全ての女性社員が光正の言動に注目していた。
しかし平凡で高望みなどしない木絵は、そんな光正を見ても
実をいうと彼は王位をめぐる陰謀に巻き込まれた王族の青年と、妄想を膨らませるばかりであった。
ドダリー卿率いる悪の組織に命を狙われていて
命からがら日本に逃れて来たのだ
だがしつこいドダリー卿は・・・
その後木絵は、自分の妄想にタイミングよく吹き出す光正に度々出くわす。まさか頭の中を読まれている?と思いながらも、クールな普段とのギャップに、いい人かもしれないと木絵は考え始めるのであった・・・。
ある朝、木絵は光正に声をかけられ食事に誘われる。
それはすぐに会社中に広まり、女性社員は大騒ぎとなるが、一番信じられないのは本人の木絵だった。
デートを重ね光正を好きになった木絵だったが、ついに木絵は
高台さんって人の考えていることがわかる…の?と、聞いてしまう。
もしそんなことができたら不幸だよねと言う光正に同調してしまう木絵だったが、光正にだったら口下手な自分の心を読まれてもいい、頭の中なら「好きです」と言えるから。そう考えた木絵に
相手にしたって気持ち悪いでしょ
木絵、僕もと言われ、やっぱり読めるの?と再び思う木絵であった・・・。
スポンサーリンク