ゆうべはお楽しみでしたね 金田一蓮十郎作

ゆうべはお楽しみでしたね
作者:金田一蓮十郎
掲載:ヤングガンガン
期間:2014-
巻数:既刊3巻
評価:★★★★☆
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金田一蓮十郎作の『ゆうべはお楽しみでしたね』は、ヤングガンガンで連載中のゲーム半分、ラブコメ半分な漫画。

MMORPGである『ドラゴンクエストX』を通じて知り合った2人の男女のルームシェアラブコメディー。書店店員でおたくなたくみと、ネイリストでいかにもリア充な雰囲気のみやこという知り合うはずもない2人が、ちょっとした誤解からルームシェアするようになり、ゲームを通じて不思議な関係性を築いていく物語。

MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game): 大規模多人数同時参加型RPG


登場人物

さつきたくみ/パウダー(♀)

書店でアルバイトをしている冴えない男性。『ドラゴンクエストX』ではパウダー(通称パウさん)という名前で、小動物のぬいぐるみのようなプクリポという種族の性別女でプレーしている。可愛いものが好きで、パウダーの外見を可愛くいじりたおすことに余念がない。

おかもとみやこ/ゴロー(♂)

ネイリストをしているギャルギャルしい風貌をした女性。『ドラゴンクエストX』ではゴローという名前で、長身でガタイのいいオーガという種別を選択し、男性別でプレーしている。「強そうだから」という小学生男子のような理由で選んだオーガ(♂)で、ガンガン戦闘するプレースタイル。


あらすじ

書店店員のたくみの日課は、MMORPGの『ドラゴンクエストX』をすることだった。そんなネット上のたくみは、パウダーという可愛い女の子キャラでプレイするネカマだったが、ネット上の知り合いとは、自分がネカマだということも含めてゲーム外のこともチャットするほど仲良しだった。

そんな知り合いの一人であるゴローとの会話で、ゴローが引っ越しをする、そしてゴローの職場もたくみの家から近いという話だったので、たくみは自分は一戸建てに一人暮らしだからルームシェアしないかと話してみる。

それはいい話だと、ゴローもその話に飛びつき、2人はルームシェアすることに決まる。

待ち合わせ当日、初めて会うゴローに少しわくわくしながらたくみは待ち合わせ場所に向かう。しかしそこには、派手な格好をした若い女性。

たくみはもちろんゴローが同性だと思ったからルームシェアを提案したのだったが、ゴローはネカマという言葉を知らなかったようだ。

シャイな上にギャルっぽい女の子には強い苦手意識があったたくみだったが、荷物も今日には届く予定という状況。仕方なく、たくみは「こんにちは」とそのギャルに話しかける。そしてゴローに
……まさか
パウさん??

そして
どうすんのよ、コレ
というゴロー(みやこ)に
どうしましょうかね…
と言うたくみ。

東京に実家があるというみやこに、一旦実家に落ち着いて、後日改めて部屋探しをと言うたくみに対しみやこは
このまま住むよ
パウさん家

ギャルへの苦手意識から、抵抗したたくみだったが、
パウさんがすごくいい人だって十分知ってるし
パウさんだってアタシがいいヤツだってしってるから
ルームシェア申し出てくれたんでしょ?
と言うみやこにたくみは納得するしかなかったのだった…

ネカマ:ネットワークの匿名性を利用して女性を装っている男性。ネットおかまの略。



いざ始まったルームシェア。ネット上とはいえ一年以上も付き合いがあり、みやこがいい人だってことは重々承知しているたくみだったが、派手な女性はやっぱり苦手。
極力交流せずにやり過ごすしかないよな……
と思っていたたくみだったが、風呂上がりのすっぴんのみやこの変わりように、思わず優しくしてしまうたくみだった・・・。

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