つぐもも 浜田よしかづ作

つぐもも
作者:浜田よしかづ
掲載:月間アクション
期間:2007-
巻数:既刊17巻
評価:★★★★☆
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浜田よしかづ作の『つぐもも』は、2007年よりCOMIC SEED!などを経て月間アクションで連載している伝奇バトルファンタジー漫画。

付喪神の少女・桐葉との再会により神話と妖の世界に放り込まれた一也が、人外との戦いを通して、幼くして失くした母に関係する記憶を取り戻し、そして乗り越えていく物語。


導入

中学2年の加賀美一也は、その日も幼なじみでクラスメートの近石千里や他の友人たちと騒がしい学生生活を送っていた。

そんな一也には、一日二回は行う習慣ともいうべき行為があった。それは、母の形見である桜の紋様が描かれ桜の香りがする帯の匂いを嗅ぐことであった。それゆえに、帯を携帯するのが常であった。

その日も一也は、学校の帰り際に屋上に上がり帯を嗅ぎに来ていた。一也がさて帰ろうかと、屋上入り口に向かうと、目の前にかつららしきモノ。

気持ち悪いなとそれを避けた一也は、突然かつらに襲いかかられ、そして空中に跳ね飛ばされる。

死んだなと一也が思ったそのとき、どこからともなく聞こえた「愚か者」という言葉の直後、広がった帯がクッションとなり一也は命を取りとめる。

そして、呆然とする一也の前でその帯は塊を成していく。
久しいな、一也
その塊から桜の香りと共に現れたのは、着物を着た髪の長い美しい少女だった…。


あらすじ

中学2年の加賀美一也は、母の形見である一本の帯を常に離さず持ち歩いた。その帯の桜の香りは一也を落ち着かせ、寝る時でさえ枕元に帯を置くほどであった。

そんな一也の前に突如、髪鬼と呼ばれるモノが現れる。一也は髪鬼に襲われ危機に陥るが、一也の帯から現れた桐葉なる少女に助けられ命救われる。

一也にとって、帯が化けて人になるなど驚きであったし、桐葉という少女に覚えはなかったが、桐葉は一也をよく知っているようであった。

そして桐葉は、歳を経た付喪神・つぐももと呼ばれる存在であり、形見である帯に宿った神であった。一方、一也を襲った髪鬼は、生まれたばかりの付喪神・あまそぎと呼ばれる存在で、暴走しやすく危険な存在であった。

それからの一也は、常に桐葉と一緒であった。帯を抱えて寝たように桐葉と共に寝所に入り、風呂でさえ連れ立って入った。

女どころか恋さえ知らない一也にとって、それは刺激が強く腰が引ける生活だったが、気性の荒い桐葉の言うままに暮らすほかはなかった…。


感想

幼児体型から爆乳付きの熟れた女体まで、様々な女キャラクターとのハードペンディングを繰り広げるハーレム展開てんこ盛りの漫画でありながら、バトルシーンは精細であるし、ストーリーもかっちりとしているというなかなか得難い作品。

シリアスなストーリーにはさまれるサービスシーンも、ハーレムの主人たる一也がそういうことに目覚めておらず、えげつさは全く無いので安心して読めるはず。
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